現状を受け入れながら改善する ーー 地道なWeb広報メディア運営の話

   

運営に関わっている若者の地域参加団体・横浜アクションプランナーの2016年度キックオフを開催しました。

イベントは無事に終了し、新規メンバーの受け入れに伴う作業、新しいプロジェクト進行の段取り…地味ーだけれど大切な事務局仕事に追われています。
息抜きに、ホームページの団体情報、活動情報の最新化に手をつけました。

YAP(横浜アクションプランナー)のホームページ、もといブログ。言っちゃなんですがデザインが超〜古いんです。もうかれこれ6年選手だそう。

この1,2年間、リニューアルしたいよねという話がちらほら出てきています。でも、課題をよくよく考えてみれば、7割はデザインじゃなくて運用の問題だよね…体制の問題だよね…と、デザインや情報設計は全く関係ない話だったりして。

これ、割とよくある話だなーと思います。

すべてを作り直したくなる病

Webの世界は日進月歩なので、つくったデザインは3年も経てばあっという間に古い遺産となってしまいます。
情報は生き物。広報媒体とは一度作ったらゴールではなく、定期的にメンテナンスして新鮮な情報を提供していくことは必要です。
Webデザインにしても、ビラやパンフレット等の紙媒体、名刺やロゴにしても、リニューアルしたい欲はいつでも起こり得るもの。
それはおそらく半分は正しく、半分は間違いで。

イチから作り直す選択が正しい時もあるけれど、ゼロからやり直したい!という衝動に駆られた時はそれって小さな改善でなんとかなる問題ではないの?と自分に冷や水を浴びせてあげたほうがいいなあと思います。

広報物をどう評価するべきか?

デザインのイケてないWebサイトでも、
・見る人が必要な情報に辿り着き読んでいる。
・団体に問い合わせが来る。
・定期的に新しい情報をアップできている。
それは役立つ資産です。

反対にデザインがイケてたとしても、
・必要な情報がわかりづらい。
・わかりづらいどころか書いてない。
・今のご時世なのにスマホから見られない。
まあ、これはダメですわな。

今のサイトデザイン、ビラやロゴをどう評価するべきか?作り直したほうがいいのか?と、迷うことってあると思います。
判断する軸は、機能を果たしているかどうか。そこが一番の基本です。

有限な時間の中で、少しずつ改善を積み重ねること

まあ、無限に時間があるならばいくらでもデザインも情報も、よくしていきたいわけですよ。
けれど時間は有限で、広報物ってのは言ってしまえば本質的な活動を支えるサブでしかない。なので日々やるべきことは、こまごまと小さく、少ない時間でできる範囲の改善を積み重ねていくこと。
広報とはもしや現場以上に泥臭い仕事なのかもしれません。

…というわけで、

リニューアルしたい病に侵されながらも、かけられる最低限の時間でできるベストエフォートでサイト更新を行ってきたのでした。

あるのとないのじゃ全然違うよね。うん。

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