活動者のITにまつわる苦労をなくすための、本質的な解決策ってなんだろう、という話
2018/12/05
こんにちは。今日は、このブログをお休みしていた間に考えていたことを書いてみようと思います。
ITプロボノがブログをはじめた理由
わたしは本業の仕事(ITエンジニアです)をしながらNPOでボランティアをしており、自分自身でこの活動を「ITプロボノ」と呼んでいます。NPOや市民団体が抱えるITの課題に対して何かできないかと思ったことがきっかけで始めました。
小さな組織が情報を扱うとき、世の中にどういうITツールやITサービスがあるのか、選び方や使い方のポイントを知っていれば、防げる苦労がたくさんあるのではないか。
ITにまつわる苦労を未然に防ぐことができれば、志を持って活動している人がもっと本質的なことに時間と気持ちを注ぐことができる。
そのために一体何が必要だろう。本質的な解決策ってなんだろう。この疑問がわたしのライフワークの出発点です。
いくつかのNPOを直接お手伝いしたり、困りごとをご相談いただいたりする中で、このような課題が見えてきました。
・適切な検索ワードがわからない(そもそも知らないものは探せない)
・前提知識を求められる情報(カタカナ語や、暗黙の了解)は見つけても活かせない
・企業向けの情報ばかりで、NPOに合う情報なんて探しても出会えなかった
もしかして、ハイコンテクストなカタカナ言葉ではなくひらがなで、操作の手順や考え方、判断ポイントを省略せず丁寧にていねいに書いた記事がインターネット上にあれば、救える人がいるのでは?そう考えてこのブログを開設しました。
実際に動かしたのは半年間で、記事数は34。
問い合わせフォームからプロボノのご相談をいただいたり、記事を読んで質問をしてくださったり、いくつかの有難いご縁をいただきました。
特にこの記事はなかなかいい仕事をしてくれた気がします。「ブログを見てGoogleAdGrantsの導入できました!」と言ってくださった方が数名いらっしゃり、とても嬉しかったです。
【NPOが無償で使える検索広告ツール・GoogleAdGrantsの導入前に知っておきたい、アカウント登録の勘所】
また、社会貢献に興味があるエンジニアにITプロボノという選択肢を知ってほしいと思ってこんな記事を書いたり、IT系のイベントを身近に感じて参加してもらえたらという気持ちを込めてWordcampの記事を書いたりもしました。
【得意なことを活かしてNPOや地域と関わりたいバックエンド・インフラ・ミドル寄りのエンジニアに読んでほしい、地域やNPOとの関わり方】
【Wordcampで考えた、NPOが見習いたいコミュニティ運営について】
このブログに意味はあるのか?迷いが出て一時休止
プロボノ活動をしながらブログを更新し続けている中で、活動者が本質的なことに力を注ぐためにITにまつわる学習コストを減らすことが、果たしてこのブログでできるのか?そんな疑問が自分の中で大きくなっていきました。
迷いながらブログに時間を使い続けるよりはプロボノ活動に集中してみようと思い、いったんスパっとお休みすることに。
プロボノ活動の中ではこれまで苦手意識のあった分野(SNS運用やWebサイトのデザイン・コンテンツ作成など)も、機会があればなんでも手を伸ばしてやってみることにしました。自然とデザイン、マーケティング、ファンドレイジング、組織論など、エンジニアリング以外の分野にもアンテナが立ってインプットの幅が広がり、目の前の活動、組織、課題に対して、以前より多少は多角的な見方ができるようになったのかも?と思っています。
活動者のITにまつわる苦労をなくすための、本質的な解決策は何か?
答えはまだ出ていませんが、これは自分の中でもっと煮詰めて考えたいテーマです。
たまに考えたことをTwitterでつぶやいたりしていましたが、今度はまとまった文字数で文章にして考えていることを形にするために、ブログを続けてみようと思います。
また覗いていただけると嬉しいです。それでは。