NPOが無償で使える検索広告ツール・GoogleAdGrantsの導入前に知っておきたい、アカウント登録の勘所

      2016/09/01

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「これまで友人・知人やメンバーの人脈を頼って活動を広げてきたけれど、
このNPOの活動をもっと多くの方に届けたい」

NPO団体等の法人格を持って活動を続けてくると、どこかでそう考えるタイミングが来るかと思います。

今日はNPOなら無償で使えるインターネット広告・GoogleAdGrantsの導入についてのお話です。

活用事例や運用についての情報は最近よく見るけれど、そもそも事前登録の方法がなかなか難しい。
やってみようとしたけれど挫折した……。そんな経験のある方もいらっしゃるのでは?

意外と辿り着けない、アカウント登録のための情報

ITツール導入を諦めてしまう背景には、ツールの難易度にスキルが及ばなかったわけではなく、適切な情報に辿り着かなかったことに根本的な原因があることは少なくありません。

私はIT系のプロボノとして活動する程度にはテクノロジーに強い自負はあるものの、それでも割と苦労をし、トータル6時間ぐらいかけて団体にGoogleAdGrantsを導入しました。

導入といっても、審査に通って使い始めた段階なので、まだまだスタートラインに立ったばかりです。しかしスタートラインに辿り着くまでに色々と苦労することが多く、「事前にこれを知っておきたかった!」と思うノウハウは振り返ってみるとたくさんありました。

というわけで。

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GoogleAdGrantsを苦労の末ようやく導入できたので、まとめます!知っておきたかったアカウント登録の勘所

まず最初に、GoogleAdGrantsとは?

Googleの検索結果の上位には広告が出ることがあります。バナー広告のようなわかりやすい「広告」ではなく、一目見ると検索結果かと思ったけれど、よく見たら小さく「広告」と書いてあるようなものです。
通常はこういう広告を掲載するのにお金がかかりますが、NPO・公益法人等の社会貢献性の高い法人格を持つ団体が、Google社が提供する1万円の広告枠を無償で利用することができるサービスをGoogleAdGrantsと呼びます。

サービスの詳細は、こちらの記事に詳しいです。
無料で広告が出せる!?非営利団体はGoogle Ad Grantsを活用すべし

こちらもわかりやすい活用事例。
NPOがGoogle AdGrantsで多様な人材を集める:NPO法人LightRing.の事例から

導入のおおまかな流れを知る

サービスの全体像が頭に入っていると、理解が容易くなります。

GoogleAdWordsとGoogleAdGrantsの関係は?

→AdGrantsはいわばAdWordsの無償版です。
AdWordsはGoogleが運営する通常の検索広告サービス。有料のサービスです。これを無償で提供しているのがAdGrants。親子関係にあるサービスだから、まずはAdWordsに登録してからAdGrantsの登録を申請する流れなんですね。

GoogleforNonprofitsって何?

→GoogleAdGrantsはGoogleforNonprofitsのサービスの一部。Googleが有料で提供しているビジネス向けのツールをソーシャルセクターの法人に無償提供するサービスの総称がGoogleforNonprofitsです。

ツールの普及・導入サポートのためのイベントが年に1回、開催されています。GoogleforNonprofitsのサービス全体像がわかる機会はここぐらいしかないのでは。スタッフさんにその場でわからないことを聞けるのも嬉しいポイント。

登録にはGoogle以外のサービスにも登録が必要なの?

→GoogleforNonprofitsは申請団体がちゃんと活動している社会貢献団体か、支援団体の要件を満たしているかを確認するために「Techsoup」という認証機関に登録されていることを支援の前提としています。
まずはTechsoupに登録を。Techsoupに登録が完了したら、お手持ちのGoogleアカウントを使ってGoogleforNonprofitsの登録を。そして認証が下りたらいよいよGoogleAdGrantsに登録できます。

GoogleAdGrantsを導入してみてわかったこと

ガイドは必須。とにかくこれを見ながらやりましょう

「あれ、画面がガイド通りに進まないよ?」という場合は何かがおかしい可能性があります。そのアカウントは既にAdWordsに登録済みのアカウントか、GoogleforNonprofitsに登録済みのアカウントではないかもしれません。
ログイン中のアカウントを確認するには、パソコンの画面右上を見てください。いま何のアカウントでログインしているのか、アカウント名とアイコンが見えるはず。

まちがえたら戻る。一度設定をミスしたアカウントは使わない方が無難かも

ただ、アカウントの復帰を実際にトライしたわけではないので、意外とスムーズに行けるのかもしれないです。

私は一度間違えて登録してしまったアカウントで何度もトライして、うまく行かない…どうすれば…と時間を大幅に使ってしまいました。「あれ、うまく行かない。なんでだろう」と思ったら他のアカウントに切り替える潔さが必要かもしれません。

よく読もう。とにかくこの条件を守って登録しよう

支払い通貨を米ドルで設定する、一日の単価の上限の設定など、GoogleAdGrants独自のルールが多いです。
何かを間違えたら痛恨の設定ミスにつながります。ガイドをよーく読んで、先入観なく登録を進めていくのがおススメです。

電話やメール、チャットで問い合わせ窓口を頼ることもできる

頼れる味方は画面の向こうに。

これはIT系の強い人が足元を掬われる系のフローかもしれない

GoogleAdGrantsはGoogle担当者の方をして「登録が最難関」と言わしめるサービスです。
その難しさはスキル的なレベル感にあらず、登録フローの条件の煩雑さにあります。こういうツールを攻略するには、必要なのはスキルよりも正確な情報の把握。上述のガイドを穴が開くほどに読み込んで登録に挑むことをお勧めします。

間違っても「まずは説明書を読まずにやってみようか」と徒手空拳で挑戦するのはやめましょう。アカウントが使い物にならなくなって困る未来が待っています。
ちなみに私はこれ、やりましたとも。ええ。

団体の公式ページと同じドメインのサイトしか広告使えない

団体が運営しているWebメディア等は無償サポートの対象外とのことで。残念!

PC得意でもなめたらあかん

GoogleforNonprofitは最小限の開発コストでもってGoogleの各サービスを連携させ、実現されている仕組みなので、使い方が難しいのは致し方なしというところか。
いやあ、なまじ裏側が想像できるぶん、GoogleforNonprofitを実現したことにあらためて凄みを感じます。

困ったときに頼れる人は?

「色々調べてみたけどやっぱりわからない!」そんな時に頼れる人はどこにいるのか?
そんな時はこちらをどうぞ。NPOサポートセンターさんが運営しているNコレ
特集 : Google for Nonprofits サポーターズ

もちろん、ITforSocialのさいとう宛にヘルプを頂いても構いません。
できる範囲でお手伝いさせていただきます。

ここまでお読みいただいたあなたの団体でも、広告の力が活動の発展に役立ちますように!

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