専門性と多様性の狭間で――Web広報戦略策定~制作支援のプロボノプロジェクトから考えた、プロボノチームづくりの話
昨日は横浜の社会人プロボノチーム・YAPの日。泉区中田のグレースファミリエさんと、ホームページづくりの打ち合わせをしてきました。
横浜アクションプランナー ” グレースファミリエの新拠点オープンとホームページ作成プロジェクトのコンテンツに意見をくれる参加者募集!
専門性と多様性の狭間で――Web広報戦略策定~制作支援のプロボノプロジェクトから考えた、プロボノチームづくりの話
このプロジェクトは
「団体のホームページをリニューアルしたいんだけど、何から始めていいのやら…」
「ホームページづくりを手伝ってくれるボランティアさんはいるんだけど、どうプロジェクトを進めたらいいの?」
というところから始まった、ホームページ作成プロジェクトです。これまで団体のWeb広報戦略策定・プロジェクト進行サポート・ツールの導入・制作サポートの役割を担ってきました。
12月にプロジェクトが立ち上がり、ここまではプロボノ2名と団体のコアスタッフという少人数構成で課題の整理・戦略策定を進めてきました。これからは地元のデザイナーさんも合流し、コンテンツ設計・デザイン制作のフェーズに進みます。実ページの制作、コンテンツのブラッシュアップ…と、いよいよプロジェクトの成果が目に見える形になりそうです。
一概にはとても言えない、プロボノチーム作りのバランス感覚
今回はまず、ある程度専門性のある人でチームを組んで、マネジメントコストを最小にすることを考えました。ですが、地域と社会人のコラボレーションにより成果を出すプロボノプロジェクトとして、社会人チームの多様性はとっても大事。
その理由はいくつかあって、
- Web業界に対してもNPO業界に対しても客観的な立場のため、ニュートラルな視点を取り入れられる
- 専門家とは違う視点を持っており、意見の多様性が保証できる
- パソコン・ネットを使い慣れた「素人」だからこそ、専門家と団体の橋渡しができることがある
- プロジェクト運営(議事録や日程調整などの運営タスク、外部への協力要請や連絡事)での貢献が期待できる
…と、プロジェクトの成果レベルがチームの多様性によって担保されることはあるのです。
ここでいう「専門家」とは、仕事でWeb制作のディレクションをやっているような対顧客・プロマネレイヤーの方、デザイナー・コピーライティングの制作実務レイヤーの方を指すのはもちろん、こういった仕事以外の時間で関わるプロジェクトで広報支援の経験がある方も含みます。
一方でこの多様性の感覚というのも難しいものです。そもそも「専門家」がいなければプロジェクトの成果レベルはある程度までしか保証はできず、しかし多様なチームでも議論のフェーズによっては「専門家側」と「門外漢側」で発言力に差がついてしまうこともありえます。そもそもプロジェクトに関わる人によっても個性がありますし、そこのバランスは難しいな…といつも頭を悩ませるところではあります。
ただ、多様なチームで取り組むなら、
- 活動現場の見学や活動に関するヒアリングから始まる広報視点の提案
- コンテンツの草稿を作ってからの、ブラッシュアップ
など、具体的なものが目の前にある状態だとうまく行きやすいな…というのは今のところの経験則です。
団体を知る・活動を知ることから多様なメンバーを巻き込んでスタートする広報支援もあるので、まあ本当に、状況と目的により都度考えるしかないですね。
面白い学童さんとの出会いにホクホク。「素人目線」の広報支援プロジェクトが持つ意味とは
グレースファミリエのホームページづくりプロジェクト
ここからのフェーズは成果物が目に見える形になってくるので、メンバー構成をすこーし変えていきたいと思っています。「Web広報とか関わったことないよ!」「けれど教育や発達障害の子どもの助けになる活動に興味がある」…そんな層のメンバーに関わってもらえたら嬉しいなーと。なぜかってグレースさんとは、ホームページ以外のもっといろんなことも一緒にやっていけるよねって、方向性が見えてきたからです!
NPOと社会人のコラボの可能性が広がるには、チームの多様性は必要不可欠なんですよね。
いやー、本当に答えは出ないなあ…。模索は続きます。
ということで、
「こどもが生きがいをもって自立していける未来をつくりたい!」と未来に向かって種まきをしている。障害の有無に関わらずに。そんな総合教育サポート グレースファミリエに興味のある方、関わってみませんか?
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